ひろさんのココンところ

いまだ人生に惑う事ばかり

芥川龍之介、好きだわ。

実はこの前ある本を買ったのだが、先に芥川龍之介の作品を読み返したほうがよさそうだったから、『白』『杜子春』『藪の中』『河童』と、立て続けに四作、青空文庫で読み返した。

ビックリしちゃったよホント。メチャクチャ面白いし、カッコいいよ。

思想やテーマは流石に、だけど、文章がメチャクチャ上手いし、サラッと短歌や漢文の書き下しが入ってきたり、オシャレだよ。

河童を追いかけて穴に落ちた時に、ふと脈絡なく河童橋を思い出したりとか、スゴいよ。場面の描き方が秀逸、素晴らしいわ。場面が浮かぶ、というか、非常に動画が想像できる。

作風は全然違うけど、高校生の時に鈴木光司の小説を読み漁った時も同じような感覚があった。『楽園』『光射す海』『仄暗い水の底から』、皆懐かしい。

純文学、とか、文豪、とか、わざわざ重々しい看板をつけなくても、彼の小説は素晴らしいよ。全日本人が気楽に読むべきだわ。

中学の時に全集を読んで浅ましくも他人よりカシコクなった気がしていたが、今改めて思うにもっと友人知人に勧めまくれば良かった。これが分かる俺、カッケェとでも思ってたんだろうなぁ、あの頃の俺。

これは青空文庫で読んだので積み本のカウントに入れない事にする。内容はどれも覚えてたし(記憶違いも多々あったが)。

さて、改めて積み本と向き合うとしよう。