ひろさんのココンところ

いまだ人生に惑う事ばかり

人生において最も嫌な事

昨日、ワタシは人生において最も嫌な事を成し遂げた。

それは、ワタシにとって本当に嫌な事であるにも関わらず、大体三、四年に一度はやってくるのだ。

それは、自分の心だけでなく、夫婦仲も悪くなり、晒したくない事も第三者に見られるリスクのある、最悪、自分の生活にまで多大な悪影響を及ぼす可能性のある、ワタシにとってそう、苦行である。

携帯電話の機種変更である。

 

本当に嫌すぎて、前の携帯電話がもう限界だと分かっていながら半年は我慢していた。具体的には、バッテリーの容量がマックスまで入れても75%までしか入らなくなっていたのだ。もっと言うと、朝満タンで、昼飯食った頃には10%くらいになっていた。充電器に繋がずに寝たらアウト確定。

そんな状況でも、オフィス仕事な為、出勤してこっそり裏で充電してたらなんとかなっていた。いや、なんとかなると思い込もうとしていた。

だってさ、機種変更するとなると、あれのIDはなんだっけ、パスワードは大文字、小文字?みたいな事に絶対なるし、今の契約内容とか家のネット環境とか根掘り葉掘り聞かれるし、妻からは何でLINEのバックアップしてないのとか、LINE電話使わなさすぎとか、殊更に怒られるしさ。知らんて、マジで。

今回は割とスムーズに引き継ぎ出来たけどそれでも翌日まで用事が残ってしまったり、いくつかパスワードを見失った。次回また困る事必至である。

 

まぁでも、このブログのアカウントが失われなかったのは良かった。

 

という事で、ブログの方はダラダラ続けていく所存である。

ロッケンローは鳴り止まない

半月ほどタイミングを逃してしまっていた。

コレの話。

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ザ・クロマニヨンズの、実に17枚目のアルバム、『HEY! WONDER』だぜイエイ。

今回も最強のロックバンド健在、って感じ。

発売日に届いていたのだが、その日から脳内リピートがヤバい。

今回特に色んなタイプの曲が入っててサイコーだよ。

なんか、ジャケットの絵も最高にかわいくない?

今回はいつにも増して遊び心満載なアルバムになっててイイ。

 

今回、結構色んなラジオ番組にヒロトが出演してて今なら全部YouTubeで聴けるんだけど、特にオールナイトニッポンのパーソナリティをやったやつとハマ・オカモトの番組に出たやつは面白かった。音楽との戯れ方がわかって楽しかったよ。てか、僕も学生時代にそういう観点で音楽聴いてたな、と思う事もあって、もちろん、こう聴くべし、みたいなことを言う気はないけど思い出した事もある。

 

今回のアルバムに『大山椒魚』って曲があって、歌詞は深そうな事書いてあるんだけど、伊集院光が質問した時に「オオ!で始まってウオ!で終わる言葉なんだ」と言ってたのは笑ってしまったな。

 

そして、今回恥ずかしながらコレも買っちゃったのだ。

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蜷川実花さんが写真撮ったらしい。どうりで、って感じの色使いだが、インタビューがまた良かった。

 

やっぱ、ヒロトはいい。いや、もはやいいとか悪いとかじゃないんだが、ロッケンローはサイコーでバリバリなのだ。

 

芥川龍之介、好きだわ。

実はこの前ある本を買ったのだが、先に芥川龍之介の作品を読み返したほうがよさそうだったから、『白』『杜子春』『藪の中』『河童』と、立て続けに四作、青空文庫で読み返した。

ビックリしちゃったよホント。メチャクチャ面白いし、カッコいいよ。

思想やテーマは流石に、だけど、文章がメチャクチャ上手いし、サラッと短歌や漢文の書き下しが入ってきたり、オシャレだよ。

河童を追いかけて穴に落ちた時に、ふと脈絡なく河童橋を思い出したりとか、スゴいよ。場面の描き方が秀逸、素晴らしいわ。場面が浮かぶ、というか、非常に動画が想像できる。

作風は全然違うけど、高校生の時に鈴木光司の小説を読み漁った時も同じような感覚があった。『楽園』『光射す海』『仄暗い水の底から』、皆懐かしい。

純文学、とか、文豪、とか、わざわざ重々しい看板をつけなくても、彼の小説は素晴らしいよ。全日本人が気楽に読むべきだわ。

中学の時に全集を読んで浅ましくも他人よりカシコクなった気がしていたが、今改めて思うにもっと友人知人に勧めまくれば良かった。これが分かる俺、カッケェとでも思ってたんだろうなぁ、あの頃の俺。

これは青空文庫で読んだので積み本のカウントに入れない事にする。内容はどれも覚えてたし(記憶違いも多々あったが)。

さて、改めて積み本と向き合うとしよう。

積み本を崩す:その1 「猫に時間の流れる」保坂和志

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何故かふと目に入って本棚から取り出したこの本は、多分、昔読んでいる、はずなのに、全く記憶に残っていなかったのだが、数行読んでも全く既読感がなかったのと、テーマが気になる内容だったから、最初から読んだ。たまたま結果的に今年最初に読み切った本になった。

この本は、表題作と「キャットナップ」という二編で出来ている。学生の頃、この人の作品が面白い、と思った感性それ自体が懐かしい感覚になってしまった。それは僕が20代、30代をサラリと経過して今に至ってしまったからで、あの頃重要だった事が全く大したことない事になり、この作品たちが、恐らく殊更意識的に性描写や仕事や生活の描写をしないようにしていて、その試みというか意欲それ自体が、ぶっちゃけ今の僕にはどうでもよくて、ただただ

「あの頃の僕にとって重要だった文学」がある事がこっ恥ずかしかった。あえて書くが、もちろんこの小説が恥ずかしいわけでは決してない。

それとは別に、僕は今猫を飼ってる。

昔の自分には無かった要素で、だからこそこの本に描かれている猫への偏見や猫エイズなんかの病気に対する人々の理解や、野良猫との接し方なんかがいかにも昔の話で、それが古い話だとわかるくらいには猫のことが分かった気になっている。

逆に、猫のことを何にも知らなかった購入時、一体自分はどういうつもりでこの本を読んだのだろうか。この人の本には猫が頻出するので、改めて随時読み返す必要があると感じている。

なんなら日記に見えなくもないくらい、ストーリーも、山も谷もなく、スパッと適当に切り取った日常のある地点からある地点までの記録に見える本作は、しかし物言わない猫に人格(猫格?ニャン格?)を見るとすれば小説だと思える。むしろ猫がいないと、人物があまりに没個性というか凡庸すぎて成立しないのではないかと思う。

小説とは何か、改めて自分の中で考えるきっかけになる、新年にふさわしい読書だったように思う。

あけましておめでとうございます

何を今更、と思うでしょうが、やっと一息つけそうなところまできたのです。

元日から、地獄めいた勤務が続いていたのだ。詳しくは書かないが、本当に大変だった。

もちろん、石川の被災地の方と比べたら全然大した事ないのだが。

 

さぁ、今年はやりたい事をやる、というより、やりたいと思ってやれてなかった事を少しずつやっていく年にしたいと思います。

差し当たり、積み本の消費と積みCDの消費を優先していこうかな、と思います。ふと、気づいたのですが、何故積み本やCDが減らないのか。恐らく身構えすぎて一読一聴で全て理解しようとしているからなのではないか、と。

そんなん、言葉にすれば無理って分かりきってるのに、一気に読み切る時間とモチベーションを用意して臨もうとするから長編小説は後回しになるんだ。

分からなかったら何回でも読み返せば良いじゃないか、締め切りなどないのだから。

 

はい、という事で今年はとにかく、読み切る、聴き切る、気になったら読み直す、聴き直す、でいこうと思います。

ひとつ、よしなに。

今日もまた、CDを買ったのである

タイトルの通りだ。

たまたま入った某中古ショップでCDを3枚買った。うち2枚は多分、収録曲全部、歌詞カードなしで歌えるくらい聴き込んだやつだ。

それで、いいのだ。自分が欲しいと思って買ったんだから。

 

実は、今朝、何気なく「CD 経年劣化」で検索したんだ。いろんな数字が出てきたが、早くて10年、大体は30〜100年とあった。100年いけるなら個人的には何だっていい、そもそも人に譲る気も捨てる気もないんだから。ただ、30年といわれると由々しき事態である。自分が中学生の頃初めて買ったCDはそろそろ30年になる。中古ショップの状態チェックとは別の意味で耐久年数的にダメになる時期が迫っている、かもしれないのだ。そういう意味では保存状態によってはLP盤の方が長持ちするかもしれない。

今年、僕はCDメディアの終焉を感じていた。昔、どれだけ巡っても出会わなかったCDや、二千円を切る事など考えられなかったCDが100円のワゴンや500円以下の棚に並んでいるのを山ほど見たのだ。初めはラッキーだと思っていたが、あまりに続くと不安になった。

今、買い漁るべきだと思ったのだ。それは自分にとって重大な事だと思ったのだ。

しかし、経年劣化となると、、、うーむ。。。

 

と、大晦日の朝悩んだ上で、今日3枚買った、というのが、自分が出した答えなわけだ。

来年どんな音楽と出会うだろう。

心掻き乱され、熱くなる音楽体験がしたい。

 

楽しく一年過ごせますように。

 

記録から見えること

数年前からアプリで読んだ本の管理をしている。

初めは自己評価や感想も書いていたのだがだんだん面倒になり、今はただ、何という作品を読んだか記録しているだけになった。

漫画の単行本もカウントに入れているので、前の巻と今回で大した違いのないものも多い。ならグロスで一冊としたら良いかというと、何巻まで読んだか知りたい時もあったりするのだ。

で、多分今年増えてもあと一冊あるかないかだから総括を書こうと思う。

今年はトータルで105冊。

前年が106冊なのでほぼほぼそんなもんだということだ。

前述の通り、続き物の漫画が含まれているので、タイトルだけでいくとグッと少なくなる。多分来年は減るんじゃないかな。Dr.ストーン全巻とか読んでたし。

あ、そう、今年はブルーバックスに魅せられて、学術系の本に色々手を出したので、読み終わってない、もしくは読み終わったけどよく分からなくて読み返している本も多数ある。

今年一番面白かった本は何かといったら難しいけどこれかな。

『日本史サイエンス』藩田 安弘著。ブルーバックス

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これをきっかけに歴史に興味が湧いた面もあった。というか、いかに自分は教科書の内容を鵜呑みにしてきたのか、という事だ。詳しくは改めて書くことにしようと思う。

 

クイズノックの読書会配信、特に第二回の『銀河鉄道の夜』がすごく良かったから何回か課題図書を読んでから読書会配信に臨んだ事もあった。

銀河鉄道の夜』の中で、「おっかさん牛乳もらってくるよ」という主人公に対して母親が「ええ、どうか」と返している場面があって、僕は子供の頃こういう会話が気持ち悪くて嫌だったのだが、須貝氏が「この人達英語で喋ってる!」と指摘していて、それが本当に久しぶりの読書会ならではの感動だった。「ええ、どうか」は「イエス、プリーズ」なのではないか、という指摘は素晴らしい直感だと思う。

 

読書って楽しいな。

来年は小説を多めに読もうかと思っている。

ここ数年の中で長編小説をほとんど読んでないのも気になるところではある。

ここ数年で、メチャクチャ面白いと思った小説が『悪寒』という伊岡瞬の小説なんだが、確認したらもう3年前に読んでいた。その後もチョロチョロ読んでるんだがなぁ。

何はともあれ、来年も、数よりも素晴らしい読書体験ができたらいいな。